『悪の教典』 三池崇史監督

FREECELL 特別号9 伊藤英明『悪の教典』総力特集 三池崇史、二階堂ふみ、染谷将太、水野絵梨奈、浅香航大、KENTA 62484‐57 (カドカワムック 453)

主人公の蓮実はいわゆるサイコキラー(シリアルキラー？この辺の区別はよく分からない)と呼ばれるタイプの人間で、映画も後半は学校内での殺陣シーンがメインとなりますが、ハッキリ言ってその辺は面白くない。蓮実のミスも、演出的に顔を見せてはいけないはずのシーンで生徒の顔が見えていた(もしかした勘違いかもしれませんが)ので、不自然でした。内容の割には結構ギャグとしかいいようのないシーンも多いので、意外に楽しめました。

一番の面白さは、釣井先生が蓮実の不自然さに気づくシーンであると思う。彼はその心に抱えたルサンチマンによって、蓮実にはまったくそういった感情を覚えないという感覚的なモノから蓮実の人格に興味を持つ。彼こそが、この物語で唯一彼にたどり着けそうな人物であっただけに、最初に殺されてしまったのは非常に残念だった笑。まぁ当然なんですが。

釣井先生のようなキャラクターがキーとなるってのはとても面白い話。なんとなく思い出すのは同じくコンプレックスが原因で行動し、結果何とも言えない終わりを迎えたタマゴくんのお話。なんかこういうキャラクターが物語上でどう扱われるかは結構気になるところ。

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『さくら荘のペットな彼女』

今期の中でもイチオシくらいに好きかもしれません。

さっそく原作を買ってみました。2巻まではすでに読んでいますが、改変を含めてアニメはかなり出来がいいと思います。オリジナル回は普通に面白かったし、これはいいアニメ化だなー。

さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)