『2012』 ローランド・エメリッヒ監督

ロサンゼルスでリムジン運転手をしている売れない作家ジャクソンは、別れた妻ケイトのもとに暮らす子供たちと久々に再会し、イエローストーン公園までキャンプにやって来た。彼はそこで怪しげな男チャーリーから奇妙な話を聞かされる。それは、“地球の滅亡”が目前に迫っており、その事実を隠している各国政府が密かに巨大船を製造、ごく一部の金持ちだけを乗せ脱出しようとしている、という俄には信じられない内容だった。しかし、その後ロサンゼルスをかつてない巨大地震が襲い、チャーリーの話が嘘ではないと悟るジャクソン。そして、大津波や大噴火など、あらゆる天変地異が世界中で発生、次々と地球を呑み込んでいくことに。そんな中、ジャクソンはケイトと子供たちを守るため、巨大船のある場所を目指して必死のサバイバルを繰り広げるのだが…。
allcinemaより

この手のディザスター・ムービーもそろそろ終わりなんじゃないの?って思い、なら観なきゃって気分で観ました。そろそろ終末を描くような作品もそろそろネタがない気がします。この映画も例によってCGが盛りだくさん。主人公たちが、飛行機に乗るために、車で空港目指してるシーンは圧巻でしたね。地面が割れてそこから地下鉄の電車が出てくるのとかすげーって素直に思いました。できるだけ前にやった映画とかぶらないようにやっているのでしょう、なかなかすごかったです。お話としては太陽の活動が変化して地球の内部の温度が上昇し、地球規模の地殻変動が起きるってことなんですが、そこでどうやって人類は生き延びようとするのかというと「ノアの箱舟計画」という名前通りな計画を実行します。なにせ、地殻が変動するのでシェルターなどは使えませんからね。映画の中で割と早くにこの事実に気づいた人物がそれは船だ、宇宙船だと言っていたので、大気圏脱出するのか、グレンラガンと同じパターンかな、やばい超テンション上がる!なんて思っていたのですが、見た目は宇宙船ですが、まんま箱舟で、大気圏脱出はせず、どんな波とかでも耐えられるような船だったんですね。こっちとしてはおいおいって感じで、もちろんあの船が宇宙行けるはずがないってのは当たり前で、設定としても宇宙に脱出という方がまるで現実味のない話ではあるんですが、どーせなら宇宙行かない?って思ってしまいました。地球じゃシチュエーションに限界があるのでどうしてもどこかで観たようなものになりがちですからね。今後この手の映画やっても宇宙行かないなら観ない(笑)あとちょっと気に食わなかったのが、主人公たちが不正な手段で箱舟に乗ろうとしたせいでハッチが閉まらなくなったってシーンは少し嫌でしたね。彼らのしてることはかなりの悪行(人類の生き残りをかけた作戦に対しての妨害ですからね)であるのにちょっと反省が足りないのではって少し思いました。もちろん、この作戦に参加するメンバーの人選が正しいかどうかなんて話はおいといての話ですが。