『カラフル』 原恵一監督

 死んだはずの“ぼく”は、プラプラという天使らしき少年から“おめでとうございます。あなたは抽選に当たりました”と話しかけられる。大きな過ちを犯して死んだ魂のため輪廻のサイクルから外れてしまうはずだったが、再挑戦のチャンスが与えられたというのだ。そして、自殺したばかりの中学生“小林真”の体を借りて、自分の犯した罪を思い出すため下界で修行することに。ところが、父は偽善者で、母は不倫中、そして自分をバカにする兄とは絶縁状態という最悪の家庭環境。おまけに学校でも、友だちがひとりもいない上に、秘かに想いを寄せる後輩ひろかが援助交際をしていた事実を知ってしまうなど、まるで救いのない日々だった。そんな中、真の体に収まった“ぼく”は、真っぽくない振る舞いで周囲を困惑させてしまうのだが…。
allcinemaより

最初に不満を書いておくと声優のキャスティングが酷い。声優の声優っぽい演技が嫌だからとかそんな理由だったとしてもあり得ないくらい納得がいかないくらいのレベル。素直に声優を使って欲しかった。まぁアニメばっかみているのでそっちに偏りがちと言われれば仕方がないですが、声が気になってしょうがなかった。映画として良い映画だったのに。中学生というのがすごく伝わる話でした。些細な幸せが上手く描かれていました。なんでもないたったこれだけのことなのに嬉しい、これすら知らなかったずに自殺してしまった自分。児童文学として中々良いと思いました。砧(きぬた)線の件は結構気に入ってるシーンです。