『SPACE BATTLESHIP ヤマト』 山崎貴監督

2194年、外宇宙に突如として出現した正体不明の敵・ガミラスが地球への侵攻を開始、人類は全戦力を注ぎ防衛に奮戦するも虚しく、滅亡の危機に追い込まれてしまう。それから5年後、地球はガミラス襲来時に投下された爆弾の放射能で汚染され、わずかに生き残った人々は地下に逃れ暮らしていた。そんなある日、地球に未確認物体が落下。それは、はるか14万8千光年先の惑星・イスカンダルからの通信カプセルだった。そしてそのカプセルには、イスカンダル放射能除去装置が存在するという情報が示されていた。この人類最後の希望を手にするため、地球防衛軍は“宇宙戦艦ヤマト”を建造。やがて、古代進ら勇士を乗せたヤマトは、地球滅亡まであと1年と迫る中、いざイスカンダルへと発進する。またこの旅立ちは、彼らの前に立ちはだかるガミラスとの死闘の始まりでもあった…。
allcinemaより

ぶっちゃけていおう、設定だけは好きだよと。オリジナルを知らない世代でもあるので、どれだけオリジナルに忠実なのか、もしくは映画独自の設定なのかというのは知りません。ウィキペディアを読む限り結構長いシリーズになってるのね。ただ一つ、アニメ版では放射能除去装置の存在については確定事項なのに、対してこの実写版はそうではないということだけは知っています。実際その辺の設定は良かったと思う。敵としての宇宙人である、彼らの目的は分からない、突如としての攻撃に人類はなす術がない。思った以上に切迫した状況にも関わらず世界を救うのは日本の宇宙戦艦ヤマトというのは若干世代差を感じないでもないです。自分としてはやはり地球連邦とか国連宇宙軍だのがしっくりきます。ただヤマトのクルーはあまりにも少ないのでここだけはちょっと納得いかない設定。おおざっぱにみたストーリーラインは悪くないのに個々の展開は「え?」みたいなとこが多い。最後の白兵戦とか意味が分からない。無謀も無謀。もう少しはまともな作戦はないの?と思う。燃える展開と無茶な作戦は違うもの。燃える状況だとか言っていたキャラもいたけどね。あと、この映画の恋愛描写はかなり雑に思えたのでもう少し丁寧にやってほしかったなー。CGに関してはイスカンダルについたときの空中のシーンを観ると、技術がやっぱり日本のレベルなんだなーと思う程度。決してショボイとかではないんだけど、まぁさすがにハリウッドクラスとは言えないよねってくらい。思い出補正あっての映画だと思うので、セリフとか、初見の人向けというよりはヤマト世代向けな映画でした。