『攻殻機動隊SAC SOLID STATE SOCIETY 3D』 神山健治監督


初日に観て来た。本編のストーリーがどうかなんてものは今更書く必要もないことなので、3Dがどうだったかについてのみ触れます。「やっぱり完全新作をやろうよ」 うん、思っていたとおり既成の2Dアニメーションで3D作品に作り直すのは限界がある。もちろんコンセプトが「観る人を電脳化する」ということで作られているということも忘れてはなりません。それについては結構満足な出来でした。

本編全てのカットが3D立体視化され、特に表示系と呼ばれる、サイボーグ目線に登場するインターフェースが、観客のすぐ目の前にまで飛び出してきます!
攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D

でも本編すべてが3D立体視化されたというのはちょっと表現としてどうなの?って感じはします。一応その辺は気にして観ていたつもりではありますが、いつも観る2Dアニメーションを観るときとあんまり差異を感じなかったし、まぁたぶん普通のシーンにおいては3D化はしていないはず。基本的に3D化されているシーンとして分かりやすかったのはヘリなどの元から三次元データがあるようなCGを使っているものでした。電脳化されている人の視点のシーンなんかはインターフェース類がいろいろ出て来て、楽しいところではありました。

新作部分のオープニングに関しては新作なだけあってかなり3Dを意識した作りでなかなか良かった。

まぁこれで稼いだお金で何か新しい新作を作ってくれればそれでいいです。「Xi AVANT」ではなくね(笑)

一応これも楽しみにしていたんですが、4/2以降から同時上映みたいですね。観れなくて結構悔しい(笑)