『星を追う子ども』 新海誠監督

父の形見の鉱石ラジオから流れてきた不思議な唄が忘れられない少女アスナ。ある日彼女は、地下世界アガルタから来たという少年シュンと出会う。次第に心を通わせていく2人だったが、少年は突然姿を消してしまう。シュンの行方を追い求めるアスナは、新任教師のモリサキから地下世界にまつわる不思議な神話を聞かされる。その世界こそシュンが来たというアガルタだった。そして、そんなアスナの前に、シュンと瓜二つの異国の少年シンが現われるが…。
映画 アニメ 星を追う子ども - allcinema

どう頑張っても、というかジブリというワードを避けずには通れない作品でした。こういうファンタジーはやっぱり好きだなー。どこまでいっても見たことがない世界を見てみたいという欲求はなくならない。見たことがない、行ったことのない遠いどこかへ行きたい。そんな気持ちはこんな年になってもなんだかんだであります(笑)

出てくる生き物の造形に関してはいろいろ思わないでもないし、まぁ単純に好みの問題もあるので一概には言えませんが、少し微妙かなって思った。正直オリジナルではないよね。異世界といいつつ、地球のどこかにあるよね?それとは思わないでもない。


それでも地下世界には神々の使いたちの世界があるみたいな、モチーフは大好きです。地下への洞窟を進んでいく感じとか、最近鍾乳洞に行ってきたばかりなのでなかなか感情移入しやすいですし。


「さよならを言うための旅」というキャッチコピーの通り、ではあるんですが、あのおっさんが実質的な主人公なのは驚いた。「君に一番ここにいて欲しくなかった」という台詞はなんだか分かってしまうので、このおっさん…と思いつつ、分かるなーと思ってみてた。


いろいろなモノを見ていて、いったいどの時代の話なのか想像できなかった。ちょっとCGが目立ちすぎてたかな。現代の話なら違和感はないんだけどね。たぶん第二次世界大戦後の話だろうなーということくらい。前作とかもそうだけど、現実世界そのままの背景を持ってきて、なおかつその背景に対する思い入れの深さで感じ方が変わるタイプの作品だったので今回はそれがまったく使えないので、ちょっと今までとは違うかな。