『007/慰めの報酬』 マーク・フォースター監督

007 / 慰めの報酬 (2枚組特別編) 〔初回生産限定〕 [DVD]
前作との繋がりもありつつで、慰めの報酬というタイトルのようですが、今作は微妙かなぁ。

そもそもが古い原作であるがために(原作含め、過去のシリーズも知らないですが)、現代を舞台にすると非常にやりにくい設定でもあるのかもしれない。誰かを絶対的な悪として、敵として存在させることが非常に難しい今では、一方的に敵と断罪し倒すことにカタルシスを求められない。セリフにもあったように、簡単に善悪を二元論で語ることができない。だからこそ、いっそ荒唐無稽な設定、脚本で行く方が分かりやすい娯楽映画として成立するような気もする。


それはさておき、2009年公開の映画ですが、SONY PICTURESが配給なだけあってこのシリーズはSONY製品が多く登場します。現代を舞台にしたスパイアクションであるだけに前作よりもさらに進化を遂げたガジェット群は見ていて楽しい。VAIO type Uなんてもの凄く懐かしい機器もあったり、今考えると当時のハードウェアにしては豪華なソフトウェアが動いているなんてのは映画では良くあることですが、中々面白い。