『老ヴォールの惑星』 小川一水 環境と主体というテーマ
老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/08/09
- メディア: 文庫
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「幸せになる箱庭」はトランザウトという攻殻の電脳みたいな全感覚で没入することのできる技術が存在し、そこで起きる事象は現実の宇宙の一般法則に従い完全に再現された、現実と区別のつかない世界であり自分の理想とする振る舞いを行う世界があるとしたら、現実に価値はありますか?って話なんですが、それを不確実性以外に価値がないという思考に達した知的生命体に言われるのだから辛い。プロセスを経ずにそれを否定するなんてできない。