『バタフライ・エフェクト2』 ジョン・R・レオネッティ監督

26歳のニックは、友人のカップル、トレバー&アマンダと共に恋人ジュリーの24回目の誕生日を祝っていた。そのさなか、同僚のデイヴから休日にもかかわらず呼び出しがかかってしまう。仕方なく帰途についた4人だったが、彼らの乗った車は大型トレーラーと衝突、ニック以外の3人が死んでしまう。それから1年後、ニックは思い出の写真を見ることでその瞬間にタイムスリップする不思議な能力を身につけていることに気づくのだったが…。
allcinemaより

って1と変わらないないのでは?前作バタフライ・エフェクトは自分の日記を読むことでその内容の時間に戻れるって能力を持つ主人公のお話だったわけですが、物語の中で主人公は自分の周りの人達に起こった悲劇に対してそれを回避しようと過去を何度も改変するのですが、何回繰り返してもその人の不幸は防げても他の人が不幸になったりと根本的解決には至らず、誰も不幸にならない選択肢を探し続けます。そもそもの問題としてこの能力を使うことが果たして良いことなのか、無限にあるであろう並行世界のどこかに誰も不幸にならない世界があると信じてその世界を探すこと自体倫理的に正しいのかという問題を抱えています。そして最終的に主人公が出した結論は、自分が救おうとした女の子と最初に出会った時に戻り、そこで彼女に嫌われるようなことを言います。そう彼女に出会わないという選択肢によって不幸を回避しようという結論です。自分がいなければ、未来は全然違うものになるはずということです。これが1の結論なんですが、2のエンドもこれの小さなパターン違いに過ぎません。主人公がいなくなるってのが出会わないではなく、死ぬというのに変わったくらいです。主人公も1は切実にみんなを救いたいという想いの上での行動なのに対して、こっちは若干の私利私欲も途中から入りましたからね、能力そのものが問題なのに、その行動原理もダメではもうどうしようもないです。1を観た人なら観る必要はないと想います。

1は観る価値があります。
バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]