『チェ 39歳 別れの手紙』 スティーヴン・ソダーバーグ監督

チェ 39歳 別れの手紙 [DVD]

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 1965年、キューバ革命に多大な功績を残したゲバラだったが、キューバでの地位や市民権を放棄し、忽然と姿を消す。やがて、キューバの新たな指導者となるカストロは、ゲバラの“別れの手紙”を公表した。その手紙によれば、ゲバラは自分を必要とする場所へ身を投じるという信念を揺るぎないものにしていた。1966年、頭髪の薄い中年男“ラモン”に扮したまま家族に別れを告げたゲバラは、次なる革命の地、南米ボリビアに入国する。ボリビアアメリカの支援を受けるバリエントス大統領の独裁政権下にあった。ゲリラ部隊と共に革命へ動き出すゲバラ。しかし、ボリビア共産党の協力が得られず、アメリカに援護された政府軍に圧倒されていく。さらには地元民の裏切りに遭い、物資も滞ってしまったゲバラたちはいよいよ窮地に立たされ…。
allcinemaより

成功のお話である「28歳の革命」に対して「39歳 別れの手紙」はそのチェの最後を描く作品でした。彼はキューバーにおいて英雄であり、裕福に暮らすことができたのに、彼は自分の次なる舞台として、ボリビアでの革命を目指して行動しました。ここが彼は真の革命家であるといえる点です。もっともこの計画は上手くいきませんでした。彼の周りは裏切り、そして非協力的でした。最後まで彼は虐げられている人々を救おうとして行動していきました、信念は変わることなく最後の最後まで、彼は人間を信じて行動していました。最後には敵に捕まって、ただ一人の人間としてあっけなく処刑されました。このシーンのチェの視点で撃たれる演出は良かったと思います。前編を通して過度な演出もなく、現実感のある感じが良かったです。