『トイ・ストーリー3』 リー・アンクリッチ監督

 ご主人様のアンディと楽しい時間を過ごしてきたおもちゃたち。しかし、17歳になったアンディは、すでにおもちゃで遊ぶこともなくなり、また大学へ進学するため引っ越しの準備をしていた。そして、アンディの一番のお気に入りだったウッディだけが彼の引っ越し先へ持って行かれることとなり、バズや他のおもちゃたちは屋根裏部屋行きに。だが、ある手違いで危うくゴミに出されるところだった彼らは、ウッディの説得もむなしく、サニーサイドと呼ばれる託児施設行きを決断する。ロッツォというクマのヌイグルミに迎えられ、新たな遊び相手が出来たことを喜ぶ一同。ところがそこは、おもちゃを破壊する凶暴な幼児ばかりの、おもちゃにとってまさに地獄といえる場所だった。ひとりその難を逃れていたウッディは、仲間たちの危機を知り、急いで彼らのもとへと向かうのだったが…。
allcinemaより

3D版を観てきました。バルト9で観ましたが冒頭にドルビーサラウンド7.1chとの表示があって「へー」とか思ってたんですが結構これは新しい規格だったらしいですね。(米ドルビー、「ドルビーサラウンド 7.1」を発表 − 3D映像とのマッチング向上 - PHILE WEB)


正直、これほどとは思っていませんでした。過去作である1と2も含めて一番良かった。完全な子供向けではなく割と幅広い世代で楽しめる作品でした。すばらしかった。まさかトイ・ストーリーで泣くとは思わなかったです。ごみ処理場でウッディたちが最後の焼却炉でこのままでは自分たちが燃やされてしまうって時に、いつも諦めることのなかった彼らも、もうダメかもしれない、どうしようもないのかもしれないと悟って、皆で手を繋いで死を覚悟したシーンでは泣いてしまった。何が良かったって今まで通りのトイ・ストーリーとしての要素、コメディ・冒険も相変わらず良かったのに加えドラマの要素も素晴らしかったという、文句のつけようの無さ。冒頭のウッディとバズが正義の見方としてアンディーのおもちゃとして遊ばれているシーンをひとつのシーンとしてもってきたのは導入としては最高でしたね。エンドもまさに物語って感じで、また次の物語へ続く終わりであるところがいいですね。となると1ももう一度見返したくなりますね。もちろん1と2を観直してから3を観るのもありだったんですけど、やっぱりこのお話は時間経過を感じることが大事な作品だと思うので、そうしようかなって人も1と2を観たことがあるならば、その当時の記憶だけで3を観るのが一番です。