『第9地区』 ニール・ブロンカンプ監督

District 9 / [DVD] [Import]

　南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に正体不明の巨大宇宙船が現われ、そのままとどまってしまう。しかし、エイリアンは襲撃に来たわけではなく、宇宙船の故障で漂着しただけだった。追い返すことも出来ず、やむを得ず彼らを難民として受入れることに。それから20数年後。共同居住区“第９地区”はいまやスラムと化し、地域住民の不満は爆発寸前に。そこで超国家機関ＭＮＵは、エイリアンたちを新たな難民キャンプへ強制移住させることを決定。プロジェクトの最高責任者に抜擢されたエイリアン対策課のヴィカスは、さっそく彼らの住居を訪問し、立ち退きの通達をして廻る。ところがその最中に、不注意から謎の液体を浴びてしまうヴィカスだったが…。
allcinemaより

いやー久々に良かったかも。B級映画と言われれば、ああ確かにとは思う。でも、これだけ変な作品でありながら映像面ではかなりいい線いっているので、そこがB級映画と切って捨てる気にならない点ですね。話は結構ぶっ飛んでます。設定に関しては突っ込まれても仕方がないような？な設定も多い。でもこれだけエイリアンがいる世界を違和感なく映像化しているところが素晴らしい。特典映像にもその努力の様子があったけど、やはり光源に対する意識が強く、本編でもその辺よくできてるなーとは思った。予算も特典映像見る限り、あまり潤沢ではなさそうなのにこの映像ですからねー。なんでエイリアンのくせに人間に対してあんなに弱者に成り下がっているの…？とか主にエイリアンの思考はいったいどうなっているんだ？という、割とシュールな作品ではあるけど、SFってこんなもんでもあるよね。