『500日のサマー』 マーク・ウェブ監督

グリーティングカードの会社に勤める建築家志望のライター、トム。彼はある日、アシスタントとして入社してきたサマーに一目惚れしてしまう。それが彼にとって運命的に出会った彼女との1日目だった。そして4日目には、エレベーターの中で好きな音楽の話をしたことをきっかけに、2人は会話を交わすようになっていく。28日目、トムはサマーに彼氏がいないことを知る。しかし、“恋人なんて欲しくない。誰かの所有物になるなんて理解できない”と語る彼女は、愛というものを信じていなかった。それでも、これを機に友達としてつきあい始める2人。34日目、デートのさなか、“真剣につきあう気はない”と伝えるサマーに対しトムは“気軽な関係で構わない”と答え、2人の距離感が縮まっていく。そんなトムとサマーの淡くも良好な関係は、ずっと続いていくかに思われたが…。
映画 (500)日のサマー - allcinema

最近観ていなかったジャンルの映画。見てみるとロマンティック・コメディってジャンルになるみたいですね。一目惚れをして、「この人が僕の運命の人だ」と信じてしまう、主人公はまったく嫌いじゃない。恋愛下手なのはどうしようもないレベル、結構年下の妹に相談しているあたりや、サマーにあきれられるくらい、あんたいくつだよって思わずにはいられない。500日の間に起きた出来事をランダムに消化していくので、若干の観にくさもありますが、落ちたり上がったりの恋愛模様で面白かった。主人公トムの期待と現実みたいな映像の対比とかね(笑)そんな主人公が少しだけ成長したかなくらいのお話。最後にこの二人が結ばれるわけでもないのがまた良い。終わりは始まり、新たな出会いがあってそれが「オータム」だからね。サマー役のゾーイ・デシャネルがかなり好きでした。調べてみれば「イエスマン “YES”は人生のパスワード」にも出てるんですよね、たしかにそうだった。