『魔法使いの弟子』 ジョン・タートルトーブ監督

 太古より人間の知らないところで魔法使い同士の戦いが繰り広げられていた。今は亡き善なる魔法使いマーリンの弟子バルサザールは、恋人の魔法使いヴェロニカの犠牲により、1000年以上に渡りどうにか幽閉している邪悪な魔法使い“モルガナ”にとどめを刺し、戦いを終わらせることができるマーリンの後継者となる“選ばれし者”を探していた。ところが現代のニューヨークで、ついに見つけた“選ばれし者”は、テスラコイルの研究に没頭する気弱な物理オタクの大学生、デイヴだった。バルサザールは混乱するデイヴを強引に自分の弟子にして、彼の秘めたる力を覚醒させるべく特訓を開始するが…。
映画 魔法使いの弟子 - allcinema

なんかなー悪くないとこも、あるんだけど全体で見たら残念って感じでした。せめて、アクションシーンさえ良かったら、それで満足なんだけど…。現代の魔法使いっていうところに結構重きを置いているみたいで、できるだけ現実感のある魔法を目指しているみたいなんですが、そこが逆に足かせのような気もしてならない。どうせなら、派手さを重視した展開で、全然構わないのにっていうのと、世界を滅ぼしてしまうというモルガナって魔女の能力がその設定に対してショボい。世界最強クラスの魔法使いならもっとスゴい魔法使ってくれよって思った。基本的な攻撃方法としてプラズマ弾(?)みたいなのを使うんですが、その使い方も単調で、せめて基本攻撃なら、いろいろ使い方にバリエーションを持たして使うとかして欲しかった。修行に関しては尺的に割けないのは分かるが、時間の流れを変えられるって設定をもっと生かして、修行時間の短縮をしようとするとかしても良かったのになーと。科学も魔法も突き詰めれば同じものっていうところは悪くないのに、それが逆にもったい結果となった作品でした。