『リトル・ランボーズ』 ガース・ジェニングス監督

 1982年のイギリス。郊外の町に暮らす少年ウィルは、父親のいない家庭に育った小学5年生。家族が戒律の厳しい教会に属しているため、テレビや映画はおろか、ほとんどすべての娯楽を禁じられる窮屈な日々。それでも持ち前の豊かな想像力で健気に生きていくウィル。そんなある日、ひょんなことから学校きっての悪ガキ、リー・カーターと知り合う。そして、彼の自宅で生まれて初めての映画「ランボー」を観て、強い衝撃を受ける。すっかりランボーに夢中のウィルは、リーが兄のビデオカメラで作ろうとしていた自主映画に参加、自ら“ランボーの息子”になりきって主演するのだが…。
映画 リトル・ランボーズ - allcinema

イギリス映画って普段あまり観ないから、やっぱり少し、イギリス英語に聞き慣れない感じがありますね。


とても純真無垢な主人公が、カーターに感化されていく様子を見ていると、何もないところからってのが一番人間楽しいんだろうなと思う。子供時代はほとんどが新しい何かに出会う中で、日々昨日の自分が知らない何かを知る日々はとても楽しい。それこそウィルのような娯楽のない生活を送る日々ならば、もうとても。そしてその無垢さゆえにいろんな間違いもあるという、もう分かってるぜってくらいに、子供の友情モノ。でもこれだけならば、そこまで良いとは思わなかった。カーターの兄弟としての兄への気持ち、そしてそれがストレートに彼の一番大切な家族であること。ウィルの計らいによって、カーターが最後救われるところも含めてとても良かった。