『英国王のスピーチ』 トム・フーパー監督

英国王のスピーチ コレクターズ・エディション [Blu-ray]

英国王ジョージ５世の次男ジョージ６世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、人前に出ることを極端に恐れる内向的な性格となり、成人してからも自分を否定し続ける人生を送っていた。吃音を克服すべく、何人もの言語聴覚士の治療を受けるものの一向に改善の兆しは見られない。そんな夫を心配する妻エリザベスが最後に頼ったのはスピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネル。彼は王子に対しても遠慮のない物言いで次々と風変わりな治療法を実践していく。そんな中、国王に即位した兄エドワード８世が、王室が認めない女性との愛を貫き、突如王位を返上してしまう。王位の継承など考えてもいなかったジョージは、最も恐れていた事態に直面し、恐怖のあまり泣き崩れてしまうが…。
映画 英国王のスピーチ - allcinema

よかった。割と他人に勧めやすい作品。とはいえ、無難な映画ではあるので、「最近の映画で何が良かった？」って聞かれて、とりあえずこれ答えればいいかなってくらいの作品。この手の問題は一挙に解決されるわけでもなく、劇的なドラマでもないので、エンタメではないけれども、王がいかに孤独な立場かということがよく分かる作品だった。最初、娘にパパーと言われなくなるのはとても切なかった。ああ、王になってしまったんだって感じがして。