『Catch me if you can』 スティーヴン・スピルバーグ監督
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2009/04/10
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たった16歳で身につけたそのすべてを使って、今ある手持ちの手札すべてを使って、詐欺をしていくわけですが、さすがに天才としか言いようがないですね。捜査官のカールの最後の疑問であった弁護士資格は本当に勉強して取得したことからも言えます。まぁ手口自体はそんなにすごいとも思いませんが、その才能はすごい。実際の彼は今でも金融コンサルタントをやっているわけですし。
実在のフランク自身がどのような人物であったかはともかく、この映画のフランクはとても子供で、そして健気に一人で生きようとしていたのがとても切なくなります。捜査官のカールに諭されるように詐欺師であれば誰とも友達になることができない。毎年のようにクリスマス・イブに捜査官のカールに電話するフランクの悲しさは何とも言えない。嘘をついて生きて行く中で、嘘ではない本当を手にしたくて、結婚をしようとするわけですが、そこでも真実は手に入らず変わらないまま、嘘にまみれていく。真実を語ってくれるのはカールだけってのも悲しいところ。子供ながらに孤独に陥った彼が最後に手にした友達こそが真実でした。最後はハッピーエンドで良かったです。