『マネーボール』 ベネット・ミラー監督

わりと地味な映画だけど、面白かった。


野球というゲームをきちんと理論立てて勝つためには何が必要かを考え、そしてそれを不確定要素を可能な限り減らし、数値化可能なものを元にチームを組むという、今までにはないアプローチでした。ただ、これの欠点はゲーム数が多くなければ確率的には勝利数は少なく、この試合で勝たないといけないという場面において勝てるチームではないという欠点も持っていますが、お金がないチームで勝つには選手のパラメーターを全体で上げるアプローチしかないのでこの当時では最適解だと言えます。

まぁたいして野球知らないので何とも言えない話ではありますけど、勝つには違うアプローチで挑むしかないってのはどの世界においても同じだよね。相手と同じルール上で戦ってはならないという基本原則は弱者が強者に勝つには必然の理です。


本当に全然知らなかったんだけど、あんなにも簡単に選手ってトレードされるものなんだね。それがプロだというのもまた分かる話。野球はチームスポーツというイメージしかなかったから新鮮でした。あれでは金のあるチームが勝つだけのつまらない業界になってしまうのは仕方がないよね。