『夕焼けロケットペンシル』 あさのゆきこ

夕焼けロケットペンシル3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

夕焼けロケットペンシル3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

状況設定は自営業にはよくあることなんだけど、それを背負わされているのは小学生の女の子って冷静に見ればキツい話笑。

ギャグな話なのかと思えばそうでもなくって、店番をする主人公の女の子は「ごっこ」じゃすまない現実に晒されたりする。この作品の好きなところは、この女の子が頑張ってお店をやっていくことなんだけれど、その卸問屋や、万引きなど、商店をやっていくには避けては通れないことをきちんとやっているところなんだよね。まぁもっとシリアスにやることもできたし、最後に登場するおばあさんのセリフに
「…あらあら これじゃあダメねぇ。ねぇ こんなんじゃ食べていけないでしょ、こんなんじゃ。これがあなたたちの甘さよ」
とあるように甘いのは確かで、好きって気持ちだけではどうにもならない。正直、何も解決してないからね笑。主人公が「できます!!」と言い切るだけだから。でもやっぱり、頑張る女の子はとても可愛い。