『アベンジャーズ』 ジョス・ウェドン監督
マーベルのヒーローが集結して地球のピンチに立ち向かうというストーリーですが、日本では仮面ライダーやプリキュアなどでたくさんのヒーローが一同集結というのは珍しくありません。映画を見る前から思っていた、このヒーローたちのスペックにはとても大きな格差があり、敵と戦うにもかなり見せ場に差が出てしまうのではないか?というかアイアンマンが良くも悪くも目立つ展開になるのではないか?という疑問がありました。しかしまぁ、実際のところ、各キャラクターの配置にはかなり気を使っていて、あの弱そうなキャプテンアメリカも彼らの司令塔的ポジションを担うなど、それぞれにきちんと役回りがあって、上手くバランスがとれていたと思います。
ただし、アメリカでの人気のほどには文句なしの素晴らしい映画というわけではないので、こういったヒーローものが楽しめない人には全くお勧めできません。ダークナイトライジングを見る方が無難でしょう。純粋に夏に観る娯楽映画としての、バカな映画と分かってみるには良い映画だと思います。3Dで観る必要性は特に感じませんでした(というか少し2Dで観れば良かったと後悔しました)元々、2D撮影の後に3D変換しているので、3Dを前提にして作られた映画ではありません。
そしてバランスはとれていたものの、やはりストーリー的にもアイアンマンが多少重要な役割を演じるのは確かで、アイアンマンファンとしては嬉しい限りの展開でした。事実、映画の最後にアイアンマン3が2013のGW公開と告知されましたしね笑。
相変わらず、この手の3DCGのシーンは毎シリーズ進化しています。アベンジャーズにもなると、登場するガジェットたちも、トニースタークの自宅以外にも、味方の浮上する巨大空母など、アベンジャーズらしい巨大メカ群も登場します。実際に活躍するのはあくまで、兵器ではなくヒーローたちですけどね笑。
アイアンマンと言えばスーツが進化していくのが特徴で、今回もスーツは新しくなりますが、さすがにアベンジャーズという企画であるため、尺の割当がなく、いきなり新しいスーツが完成しているのは少し残念。
初めて観る人でも問題なく楽しめるくらいに分かりやすい脚本なので、逆に何も知らないで観るのも悪くないかもしれません。