ノイズは必要ではあるけれど、少しでいい

佐々木俊尚×松井博 グローバル化と幸福の怪しい関係(7):SNSを上手に使うのは、難しい (1/4) - ITmedia ビジネスオンライン

佐々木:Google+が始まったときに、最初の数カ月間はGoogle+上で楽しい議論がありました。人数が少なくて、コアなネットユーザーしかいなかったので。しかしだんだん人が増えてくるとノイズが増えていって、そのノイズが嫌な人たちがどんどん退場していって、ノイズしか残らなくなった。そして最後は誰もいなくなる……。

松井:Myspaceがそうでしたね。

佐々木:ですね。Facebookもクローズにしていればいいんだけど、オープンでフィード購読もOKにしていると、誰でも書き込めてしまう。そうすると、何も省みずにわけの分からないことを書き込む人がたくさん現れる。そうするとだんだん、今までそこで議論に参加していた人が、「こういう人がいるんだったらいいや」と引いてしまう。それでも求心力を高めて議論の場にしていくにはどうしたらいいんだろうって、よく考えているんですが、いまのところいいアイデアがありません。かといっていつまでも、数百人のクローズドな仲間内の場だけで議論していても発展性がないですよね。


面白さはきちんとした議論にあるんだけれど、また同時にクローズドな場にはない新規の意外性が必要で、そのバランスのとれた着地点はどこにあるのか…。Twitterなんかもオープンであれば、理不尽な悪意が現れたりするからねー。過去からの流れも含めて理解しないとコミュニケーションは成り立たないのに、Twitter的なコミュニケーションってその場限りのものが多いからね。それでも、Twitterは結構好きです。