『とある飛空士の恋歌』 犬村小六

とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)

とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)

やっぱこの人の書く話大好きです。

めちゃくちゃ王道的な話なんだけど、まさにそれがいい、素晴らしい!


前作でも思った、物語としての潔さとシンプルな話で、これぞ自分が読みたい物語のど真ん中をいってくれるので、本当にこの作者さん好きです。

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

※以下割とネタバレ気味なので未読の人は注意。

恥ずかしいくらいのことを平気で言う主人公が嫌いじゃないです笑。すっごいヘタレなんだけど、たまにあるジゴロモードが好きでした。序盤の1〜2巻では学園編をやっていたので、結構ラノベらしい軽さだなーなんて思っていた自分が情けなるくらい笑。

とある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)

とある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)

最初はね、貴族で少し嫌な感じで登場してくるファウストなんかがなんだろうなーとか思ってた。でも、いざ戦時となるときちんと先陣を切って戦いに出る様とか、皆が皆やらなければならない役目をきちんと果たす姿がもうカッコよすぎて…。


自分の好きな女の子を奪い返しに行くために世界を巻き込んで、連れ戻しに行くってのを本当にやってのけるストーリーとか最高じゃないですか笑。旧王家の皇子カール・ラ・イールがかつて自分を王家から追いやった少女に恋をしたっていう、もう笑っちゃくらいに陳腐な話なんだけど、でもその王道的な展開こそ、胸打たれる物語だと思う。