『アイアンマン3』  シェーン・ブラック監督


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アイアンマンもついに3作目になりました。アベンジャーズもストーリー的には関連しているので、正確には4作分のストーリーがありました。そしてアベンジャーズ2があるのでまだ終わってはいませんが、一応今作で一区切りはついたかな?という内容でしたね。

いやー今作はかなり良かった。


毎シリーズを通して、アイアンマンの敵の設定は難しいなーと思っていました。アイアンマンとの戦闘が面白くなる敵と、その強さのバランスを毎回適切な脚本に仕上げるのは中々凄いと思っていました。それでいて、今作はスーツの装着がパーツ単位で可能かつ、それぞれが飛翔して装着可能な設定なっています。そのおかげでアクションシーンも非常にバラエティに豊かな戦闘シーンが実現できていました。

もう最後のバトルシーンでは現存する全てのアーマーを使い捨てながら戦う超カッコいいものでした。



さらにスーツのリモート操作にも対応して、攻殻機動隊の素子みたく遠隔操作で以前よりも無茶な戦闘が可能になったりと、ガジェット好きにはたまんないシーンばかりです。アイアンマンの良いところはこういう未来ガジェット群が実用的かつ、アイディアとしてはとても良い着眼点なのが他のつまらない設定のSF作品とは異なるところです。


ヒーローモノとしてのアイアンマンというのは敵役が本当にどうでもいい動機であったり、あまり意味を持った敵として登場することはありません。3にいたっては本当に敵役として必要だったからという以上の存在感はない。だからこそ、主人公のトニー・スターク自身の物語に基本的にはなっている。1ではスターク社の社長であり、そして一人のエンジニアであるというのがとっても他とは違うヒーローだと感じていましたが、今作もそこにポイントがありました。ヒーローとしてのアイアンマンよりもメカニックとしての彼というところにトニー・スタークという男はあるんだって話でしたね。またシリーズを通してスターク役としてのロバート・ダウニー・Jrはこれ以上ない配役でした。薬物問題を克服するなど、トニー自身に通じるところもあり、とてもいい役者でした。

アイアンマンがいろんな形での戦闘が可能になった分、今後もシリーズを続けて欲しいですね。
『アイアンマン』は第2の007シリーズに? - 映画 Movie Walker
ただスターク役のロバート?・ダウニー・Jrが今後も契約するかは分からないということで、もしかしたら、違う形でのシリーズ継続もあり得るかもしれませんね。実際今作に登場した少年なんかが大人になって彼のようにエンジニアなるというのでもいいかもしれない。