『エンド・オブ・ザ・ワールド』 ローリーン・スカファリア監督
この映画のストーリー時代は至ってシンプルで、アルマゲドンで小惑星破壊に失敗したとき、残りの数日間をどうやって過ごすか?というお話です。
映像中では、ただスペースシャトルとの交信は途絶え、作戦は失敗しました。とだけしか伝えられない。小惑星の落下地点も混乱を生むために分からない。その中でただの一般人にとれる最後の数日間をどう行動するか?というと、実際にはやりたいことをやるしかありません。きっと、どんな世界であっても人類の終焉など信じずにきっと救えると考えて限りある選択肢を最後まで試そうとするヒーローもきっと何処かにはいますが、ほとんどの人にはそんな才能も権力も何もありません。
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そうやってすべての未来が消えたときにあるのは一種の無政府状態に近くなりますし、多くの場合その場での欲望が全て正当化されてしまう。まぁ意味なんて元々ありはしませんし、その時点で人が社会性を失って想いのままに生きるのも納得はできます。ただ、あくまで最後まで変わらず日常を過ごそうという人もいたりして、主人公のハウスキーパーなんかがそんな人達の一人です。
そしてあるのは会いたい人に逢いに行くということだけです。それがこの話のメインでもありますけど、こういうゆったりとした終焉を描く映画なので誰がどうしたか?っていうよりはいろんな終わり方があるよねっていうところに意味があるかなって思います。