『さらば、やさしいゆうづる』 有永イネ

さらば、やさしいゆうづる (KCx)
最初の二人組の話が好きです。

この人の描く話はどれも、「どうすることも出来ない現実」に対してどうするか?というのが多いですね。すべての人に感情移入していたら、簡単に壊れてしまうから、主人公は分かったような気持ちにはならないという線引きをすることで踏み止まるわけです。でもどこかの戦場ヶ原ひたぎさんの言うように、すべての人にやさしいのはすべてに等しく興味が無いのと同じように、何も価値がない。どこかで選択をしないと、覚悟を決めないといけない。
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あと、ブラジャーが原因で彼氏と別れたってなんかいいね笑。

ナオくんのずるさは嫌いじゃない。ちょうど前に書いた「銀の匙」にもあったように「どうしようもない」ってことに対して、「どうしようもない」って流してしまわない人を好きになるのは当たり前だよね。