『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』 ここ数年でトップクラスのクオリティ

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いやー素晴らしいっす。

今年の春クールはロボアニメが多くていいなぁと思っていましたが、どれもハイクオリティで大満足でした。その中でもマジェスティックプリンスはCGがオレンジが担当しているだけあって、とても良い出来です。元々、オレンジはアニメのキャラクターと違和感が少ないCGに定評のある会社でした。2000年から2010年まではロボアニメも手書きかCGが混在している状況でしたが、もうここ数年はCGがほぼ主流になってきました。
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そしてここ最近は動きも非常に良くなっていて、はっきり言って手書きでのロボアニメのメリットはほとんどなくなってしまいました。最近だと亡国のアキトなんかはまさにそのモーションがいい感じに気持ち悪くかつアニメらしい動き。さらに爆発エフェクト周りも以前は手書きのハイブリットが多かったんですが、CGによるモノに移行していて中々良い感じになってきました。アキトの特典映像なんかでも語られていたんですが、単に爆発エフェクトはシュミレーションしたモデルを使うとイマイチになってしまうので難しいところです。

好きなロボアニメの全てがここに


で、銀河機攻隊マジェスティックプリンスの話に戻ると、戦闘シーンでの動きがすっごくいい!このアニメの何が良いって戦闘でのシチュエーション、登場する兵器など、凄くツボを抑えた映像になっていて好きな人にはたまらないモノになっているんです。

マジェスティックプリンスの特徴は、それぞれの機体の専属メカニックチームにきちんとキャラクターを与えて、1つのチームとして戦っている結束感を出していることにあると思います。どうしても、普通のアニメではロボアニメであることから物語のスケールが大きくなりがちなためにそういう細かなキャラクター部分にまで描いていく余裕はありません。しかし、マジェスティックプリンスはそういったマクロ的な要素、特に地球側の情勢などの描きはわりと抑え目で、敵に関してもあまり細部を描写する必要性のない異星人として登場しています。なので主人公たちのチームラビッツやその周辺をきちんと描いていて、パイロットが落ち込んだらメカニックたちやチームが励ますシーンがある等、守るべき人類や世界ではなくってそこにいる人達はどう戦っているのかというのがポイントになっています。そもそもがチームで戦うことを全面に押し出している作品なので、そこが凄く共感を持てるところなんですよね。ROSE THREEがオーバーロード寸前になってパイロットが救出されるシーンとかが好きでした。



ちょうど最新話の学園都市防衛戦も、軌道降下さらにそのまま戦闘へ突入や90式超長距離狙撃用重集束ビーム砲フライシュッツの使用とか、燃えるじゃないですか!マイクロ波によるエネルギー充填、機体パーツが欠損するBLUE ONE、重力下での戦い、そして様々な小さな演出がもうこれでもかってくらいいいんです!もう今までに見てきたアニメの良いシーンやシチュエーション、設定をこれでもかってくらいに全て押さえていて、尚且つセンスのいい映像に仕上がっているので文句ないです。



ロボアニメであることを存分に生かしつつ今までのアニメにはないことをやっていて非常に良い作品だと思います。最終話に向けてどんどん良くなっているので、最後の戦いがとても楽しみです。