『オブリビオン』 ジョセフ・コシンスキー監督

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荒廃した美しい地球の姿はとても良かった。

人類はエイリアンによる侵略戦争になんとか勝利したが、核兵器の使用によって多大なる被害を被った。残された人類は移住計画を進めており、その準備のために地球上でエネルギー施設を設置し、残されたエイリアンの残党から日々それらを守っていた。というお話。とは言っても、これ以上内容に触れる気も起きないくらいにつまらなかった。

ストーリーに関して言えば、「月に囚われた男」なんかが非常に近いと思う。あれは中々面白い映画だった。この映画には最後に至るまで、別に驚きというものはない。むしろ、どうなのそれ?ってくらい脚本が雑に思える。もちろん、展開に矛盾のない、粗のない映画のほうが珍しいのだけど、それでも気になるレベルだった。彼らは、何者だったのか?そういったところには何も説明する気のないようだったので個人的には凄く不満の残るラストだった。

監督がトロン:レガシーの人というのも納得。登場する兵器や建物、美しさはあっても存在感はないんだよね。その異質さなんかが、人類が作り出したモノではないという意味が込められているのかは分からない。ここらへんはたぶんデザイナーの好みが大きいしね。