デジタルでは得られないものを売る

デジタル化した世界で、人の嗜好はアナログ化する――『東のエデン』に学ぶ、単館上映ビジネス(前編) (1/5) - ITmedia ビジネスオンライン
もはや映画宣伝に“王道”はない――『東のエデン』に学ぶ、単館上映ビジネス(後編) (1/6) - ITmedia ビジネスオンライン
これを読んですごくいろいろ面白かったんですが、まず重要なテーマは後にして


■上映するデータの場合もDVDもある
個人的には映画館は家庭では味わえない画質(スクリーンの大きさ含む)&音響のためにお金を払っているわけで、いくら何でもDVDはないんじゃないのって思ってしまいます。前見た吉浦康裕監督WORKS(でしたっけ?)もそんな気配はしましたが、アレの場合はまぁもともとそういうもんだと思っていたから問題はありません。デジタルでの上映ってのはこの記事で書いてあるようなHDリマスター版をHDCAM-SRのデッキで出力して、みたいなのが殆んどだと思っていたんですが、Blu-ray Discが多いんですね。まぁBlu-ray Discならたぶん観ても気付かないと思うので、実際そうなんでしょう。

■ノブレス携帯はほぼ実現不可能

最初にノブレス携帯を見た時から思っていたことで、あのケータイが出たら絶対欲しいという思いがあったわけですが、この記事でそのノブレス携帯についての言及があって

 作品に出てくるノブレス携帯を作ってほしいと、NECの方と何度もお話ししているのですが、冗談ではなく開発費が100億円かかるらしいんですね。丸い液晶というのは技術的にとても難しいらしいです。

あの円形の部分に関してはある程度の妥協をしても別にいいんじゃないの?と個人的には思うので商品化してほしかったですよね。
アニメが「命を吹き込んだ」――未来の“N”端末「ノブレス携帯」誕生の秘密 (1/2) - ITmedia Mobile
このコンセプトモックアップのように円形の部分は飾り程度にすれば実現は不可能なんて思ったりしちゃいます。
とはいってもあのケータイのデザインを考えるとフツーの携帯以上の開発費がかかることは間違いないことで、それを利益の出るほど売るとなると非常に難しい気がしますね。そもそもTVシリーズが始まる前から開発したって1〜2年の開発期間はあるでしょうし、まず実現不可能ですよね。PLYが妥協の産物に終わってしまったのであまり期待もできませんけど、auiidaはこういうケータイを出すためにこそ存在しているんだと思うのです(笑)

■デジタル以外のもの
でコンテンツビジネスの話になるんですが、ここではデジタル化した世界で、人の嗜好はアナログ化するというように書かれていますが本当にその通りだと思います。映画館で観るって行為には最初に良い環境のために映画館にの意味で大事なんだなんて書きましたが、実際はそれだけではないんですよね。その作品が好きな人たちと同じ時と場所で観ているって体験にも価値があって、それは舞台挨拶とかがそれを最大限に生かしたもので、ここで書かれていたオールナイト上映もそうです。アニメを売る手法として体験ってのは重要だと思います。