『バクマン』 アニメと原作の亜豆の描写の違い

たいていの漫画原作のアニメ化というのは原作既読者にとっては原作>アニメな結果がほとんどです。オリジナル展開をしない原作準処アニメはまぁよっぽど好きでもないと観ないものです。このバクマンのアニメも観る価値があるかと言われれば、観るコストをかけるほどのものではないアニメかもしれません。

でもなんとなく暇なときに録画したものを軽く観ています。たぶんこれはNHKの意向の可能性も十分高いので脚本家の意思でやってるとも言えないですが、原作とはほんの少し演出が一部違います。原作よりもさらに少年マンガらしいというか、若干キレイな物語に変わっています。亜豆の初デビューのシーンにおいては原作では(プロデューサーの?)オヤジの好みだったからオーディションに受かるという、声優デビューでした。でもこのアニメ版では、次受けるオーディションには歌唱力が必要だが、歌うのは下手だから恥ずかしいと思っている亜豆が、見吉の「(真城は)辛いとか苦しいとか言わないで夢を叶えるために頑張っている」という話を偶然聞いて、また頑張ろうと思い直し、そして歌う努力をするシーンが追加されていました。オヤジの存在も(たぶん)なかったことになっていますしね。たとえ理由は原作と同じだとしてもこっちの方が好きです。

まぁあとは中井さんの「女ほしー」の部分のカットとか大人の嫌な部分に関しての描写は極力減らしてる感じはします。中井さんの顛末も含めて原作のその手の描写は魅力でもあると思うのでどっちが良い悪いはないです。