『砂漠』 伊坂幸太郎

砂漠 (新潮文庫)

砂漠 (新潮文庫)

チルドレンに引き続き、伊坂幸太郎の本を読んでみた。この人の作品の登場人物は好みだなぁと思う反面、現実にいたら友達になれるかと言われれば微妙な人たちです(笑) 序盤から俺は大学生活を謳歌しているんだぜと言わんばかりの莞爾が最後に「本当はお前たちみたいなのと、仲間でいたかったんだよな」言ったりして嫌いになれません。大学生活はその無意味さこそすばらしいなんて解説の人は書かれていましたけど、なんだかんだで、学長の最後の引用セリフ、「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」にあるように大学生活こそが人間関係において素晴らしいものがあるときだとは思います。