『天冥の標Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河 』 小川一水
いつか読もうと積んでいたSF大作である天冥の標をこの機会に読み進めています。
昔読んだ時は「天冥の標IV 機械じかけの子息たち」の途中で止まってしまいました。ラバーズと呼ばれる人間に奉仕するアンドロイドの話で、ちょうど中盤あたりで退屈だったんですよね。今回、最後まで読み進めると、ああなるほど、こうやって全体の物語に接続されていくのかと分かると面白く読めました。
天冥の標は超大作SFであるからにして、序盤は一体何の話をしているのか分かりません。特に一巻はそれが顕著なので、「天冥の標Ⅱ 救世群」から読んで、一巻に戻るのもアリだと思います。
「天冥の標Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河 」では、ようやくダダーの物語が明らかにされます。ダダーとその敵であるオムニフロラとの戦いは宇宙を巡る壮大な物語でありつつ、知的生命体が最後に辿り着く究極の生存競争の話でした。ここまでくると、この物語の中心人物たちがどのような立ち位置にいるのかが判明し、面白くなってきました。
鉄血のオルフェンズ 長井龍雪監督
ちょっと前に観たんですが、非常に良かったです。
一期の頃はリアルタイムで観ていて、なんとなく二期は観ていなかったのですが、改めて全部見直したら、物凄く面白くて、なんてもったいないことをしていたんだと反省しました。
ロボットものとしてのオルフェンズはビーム兵器が登場しないので、格闘戦の多くて、中々死なない、本当にボロボロになるまで戦い続けるというのが特徴で、ロボットは壊れてこそという趣味の人には非常に嬉しい設定でした。また、ガンダムだけでは戦争が決まらない、戦略兵器が登場する点も好きでした。ここは好みの分かれる部分だとは思いますが、オルフェンズはガンダムで全てが決着しないのは良かった部分です。
最終話のバルバトスはここまでやらないと完全には止まらないんだというところまで、追い詰められてようやく、停止するという壮絶な最後を迎えていて、限界まで動くガンダムのかっこよさが詰まっていた回でした。
そして2シーズン通して、OPとEDがみんないい曲で、最終回のFighterから始まる定番の演出が最高に素晴らしかったです。
最近のお気に入りなろう小説
ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁(人質)生活を満喫する
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ランキングを見てたら気になったので読んだんですが、物凄く面白いです。設定は転生者ではなくループものなんですけど、主人公がとてもいい。
ただ最近始まったばかりで全然ストックがなくて残念。もっと読みたいのに。
『本好きの下克上』を読み終えた。
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本好きの下克上って、なろうのweb小説で数年前に読んで、途中で止まっていたんですが、去年にアニメもやっていたり、コミカライズはとても好きで全部買っていました。
あらためて本編を読み進めてみたら、第四部の序盤で物語の終わりが見えないなと、過去に思っていたところを少し超えたところで、終わるための物語に動きつつあるのが分かり、一気に最後まで読み終えてしました。この大ボリュームで見事なハッピーエンドを見せられてしまうと、本当に喪失感が凄いです。
最後のエピローグがたまらなく良い。これこそエピローグだよねっていう幸せな空気で終わるんです。だからこそ、読んだ後に寂しさが残る非常に良い物語でした。
第五部のフェルディナンドを助けに行く話は、コミックで見たいです。第五部のコミカライズが待ち遠しい。成長したローゼマインとフェルディナンドのシーンがとにかく見たいんです。
「トイストーリー4」を観てきました。
結末には賛否があるようですが、私にはとてもスッキリとした気持ちになる終わり方でした。
3での形がベストで、4のような最後は見たくなかったと言う人の気持ちも分からなくはないですけど、その次ってなると、この結末には納得がいきました。
このシリーズは毎回、完成度が高くて、本当に凄いなと感動しました。