『ルールを変える思考法』川上量生

意外に面白かった。ドワンゴで雇っていたゲーマー社員の話なんかは非常に興味深いです。この本ではゲーム的な思考が経営にも活かせるか?という視点でエピソードは語られるけども、途中にある対談の、まだオンラインゲームがスタートしたばかりの頃の「PK(プ…

『2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い』 Hagex

どうせ楽しむのならば真面目に読んでみようという本。今の世の中で暇つぶしに何を見るかと言われたときに、2chまとめブログなどを見ている人は非常に多いでしょう。これらは非常にキャッチーな内容かつ、長すぎないエピソードで暇つぶしにとても適しています…

『世界はひとつの教室』  サルマン・カーン

「質の高い教育を、無料で、世界中のすべての人に提供する」というコンセプトでレッスンビデオをオンラインで配信するカーンアカデミという教育プラットフォームがある。その創業者であるサルマン・カーンが教育について書いた本で、非常に面白かった。単純…

『ウェブとはすなわち現実世界の未来図である 』 小林 弘人

web上での出来事が現実世界に与えている影響は以前はとても小さかったように思います。ただ現在ではソーシャルメディアだけでなく、様々な面でウェブ的なモノが現実世界にも持ち込まれています。 この本で語られているのは、そんな時代の流れの中でどう仕事…

『2052 今後40年のグローバル予測』

『今後40年で世界がどのように変化していくか、それはきっと悲観的なものになるだろう。ただ、問題が徐々に顕在化するのに合わせて、もう手遅れなのだという事実が分かるだけなのだ』という本。ポイントは持続的成長は望めるのか?という視点です。もう数十…

『教養としてのプログラミング講座』 清水 亮

この本はUEIの社長である清水亮さんが書いたものです。とはいっても自分でもUEIという会社についてはあまり知りません。『enchantmoon』という何か面白いモノを生み出そうとしている会社というだけです。まぁ社長のブログが好きで(長文日記)買ったようなもの…

『アメリカから〈自由〉が消える』堤 未果

そんなに新しい本でもないので情報としては価値が低いけども、そもそもアメリカ社会に疎い普通の日本人としてはそこそこ面白いかな。言ってしまえば、ここ最近あったエドワード・スノーデンのリークによるNSAの活動についての話題へと繋がる話でもあります。…

『知の逆転』

つまらなかった。インタビュー形式で語られる内容はどうしても浅いし、インタビューアの質問内容も…って感じでした。

『僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる』 松井 博

今更この本?という感じもしますが、Kindle版が安かったので試しに買ってみました。iPhone5のKindleでこういう新書を読むのはどうなのかな?という側面もあって、読み進めましたが、新書レベルであればむしろiPhoneだけで完結してしまうので非常に便利だと思…

『零戦 その誕生と栄光の記録』 堀越二郎

映画「風立ちぬ」を観て、どうせならと読んでみた本でしたがとても面白かった。様々に異なる要素を詰め込んだ作品ではあっても、「飛行機を美しい」と思う情熱だけは変わらなかった。零戦の凄さというのは語る必要もなく、設計の困難さは映画では描く尺もま…

『意識は傍観者である: 脳の知られざる営み』 デイヴィッド・イーグルマン

意識にまつわる問題というか疑問はとても身近で、かつあまり考えないテーマだと思う。意識がどんなものであるか?という問いは自分は主体的な存在なのか?という意味でもあるからこそ、そこに疑問を持つことや、自由意志の存在の否定に繋がる話はとてもしに…

『レイヤー化する世界 テクノロジーとの共犯関係が始まる』 佐々木俊尚

今世界の大きな流れはどうなっているのかについて考えている本。 支配構造の変化 述べられていることの大半は『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』で書かれていたことです。世界を大きく支配する仕組みとます…

『パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ』 ミチオカク

先に「2100年の科学ライフ」という本を読んで気に入ったので、読んでみました。この著者のミチオカクは理論物理学者であり、パラレルワールドについてはまさに専門分野と言えます。この宇宙を支配する法則とは何なのか?という問いは過去からずっと多くの科…

『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』 松井博

企業が帝国化するというキーワードは良かった。今の巨大企業が国家を超えた存在として、世界中に影響力を持ちつつあるというのは普通に生活していても実感できることですが、それらに共通する企業構造について書かれたこの本は結構興味深いものでした。いつ…

『2100年の科学ライフ』 ミチオ・カク

以前、ワーク・シフトを読んで未来予測に関する本は物凄く面白いと感じていたので、今度は科学の側面からであるこの本を読んでみました。普通の科学に関する予測は著者が言うように、歴史家、社会学者、SF作家、「未来学者」のようなアウトサイダーが書いた…

『Steve Jobs』 ウォルター・アイザックソン 

Appleという会社はどんなことがあってもスティーヴ・ジョブズなしには語れないでしょう。この本で語られるいくつかのことには非常に面白いことがあって、それはAチームの人間とBチームの人間という話。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20…

『アップルのデザイン』

アップルのデザイン作者: 日経デザイン出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2012/04/19メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 265回この商品を含むブログ (21件) を見る最近は普段からApple製品の話題には事欠かない時代になってきました。ハッキリ言って6~7年…

『MAKERS』 クリス・アンダーソン

MAKERS 21世紀の産業革命が始まる作者: クリス・アンダーソン,関美和出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/10/23メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 1,027回この商品を含むブログ (83件) を見る面白かった。この人の書く概念というのは、翻訳者も書くよ…

『WORKSHIFT』

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉作者: リンダ・グラットン,池村千秋出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2012/07/28メディア: ハードカバー購入: 17人 クリック: 476回この商品を含むブログ (132件) を見るキケロの言…

『出発点』

出発点―1979~1996作者: 宮崎駿出版社/メーカー: スタジオジブリ発売日: 1996/08/01メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 157回この商品を含むブログ (45件) を見る読み終わったー。思っていたよりも長かったね。自分の中での宮崎駿がどんな人物なのかっての…

『大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇』

情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)作者: 堀栄三出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/05/10メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 247回この商品を含むブログ (56件) を見るだいぶ前に買いつつ、読んでいなかった本。少しずつこの辺の時代…

『オタク入門』 岡田斗司夫

オタク学入門 (新潮文庫 (お-71-1))作者: 岡田斗司夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/04/25メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 108回この商品を含むブログ (50件) を見る去年だったか、NHKの再放送でマンガ夜話?だっけかなの攻殻機動隊の回を見て面白…

『日本人へ』塩野七生

ローマ人の物語が好きでこの作者の本だからという理由で買ったものの、微妙だなー。たいして読む必要はないと思う。ローマ人の物語を読んでいればなおさら。そのくせまだ「ローマ人の物語」を読み終えていない。来年には全巻読もう。日本人へ リーダー篇 (文…

『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』 クリス・アンダーソン

今さら感はあるけど読んでみた。ただ新鮮味のある話ではない。とくにフリー世代?というかある程度若い人なら世の中のフリーについてはそれなりに理解はしているだろう。だからフリーというものについてはこの本を読む前から理解はしていたつもりなのだけど…

『驕れる白人と闘うための日本近代史』 松原 久子 (著), 田中 敏 (翻訳)

日本人とヨーロッパの人々の根底にある意識がいかに違うか、それはどこから来ているのか、それをはっきりと書いている本です。きちんと彼らの意識や彼らの日本人観の一方的な見方の間違いを説明してくれているので非常にわかりやすく面白かったですね。日本…